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TOP  >  日記  >  mikiochiba  >  私の東北復興プラン  >  除染と除去の違い 再び

mikiochiba さんの日記

 
2011
7月 22
(金)
21:16
除染と除去の違い 再び
本文
 昨7月21日夜、日本テレビの「news zero」という番組で「放射能汚染に取り組む東京都江東区の母親たち」を取り上げていた。

 女性アナウンサーの「放射性物質を取り除く」という言葉に興味を持って番組を見た。実際に「除去する」というならどんな方法だろう? 

 まずは線量計で放射線量を測定。子どもたちの遊ぶ公園などで、ところによってはけっこう高い値が出ていた。確かに、これでは親は「安心」できないだろう。

 しかし、問題は次の行動だった。

 コンクリート上に水を流し、デッキブラシ(だったと思う)で下水に流し込む。芝生ではいわゆる「天地返し」。表面の土とと下の土を入れ換えた。

 これによって、その場所の放射線量は格段に落ちている。一件落着―――。

 というならいいのだが、そこにあった放射性物質(ほとんどがセシウムと思われる)は、全く回収されていないのだ。逆に環境に拡散させただけ。これは「除染」であって、放射性物質を取り除くこと(「除去」)ではない。

「除染」と「除去」――
 一見同じ意味のように思える。だが、文字をよく見て欲しい。

「除染」とは、単に汚れを洗い流すだけ。汚れ自体は、意識的に回収しない限り環境に放出されるのだ。

対して「除去」は汚れを取り去ること。そこにある放射性物質を分離・回収するわけだ。

 これぐらいの違いは核物理学だ、放射線学だといった難しい専門の学問を知らなくても、文字の違いから意味を汲み取れるはず。

 まぁ、普通の主婦は仕方がないとしよう。

 でも、アナウンサーといえども「ジャーナリスト」の端くれ。しかも、取材記者や整理部門などの目がある。それなのに「除染」と「除去」の違いも分からずに報道する。

 悲しいことだが、ジャーナリズムそのものが劣化している。彼らは政治の劣化を叫ぶが、自らが劣化しているという認識がない。これでは「報道」を国民が信頼しないし、混乱が深まることになる。

 いや、もしかしたら「分かった上で」やっているのか。それが本当なら何をか言わん。自殺行為である。

 
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