拝啓
細野豪志　原発担当大臣殿

　この『国難』ともいえる状況下での大任、本当にご苦労様です。御身大切にし、激務を乗り越えられるよう、そして一刻でも早い終息を願っております。

　
　さて、福島原発への対応の重要さは承知していますが、環境に飛散した放射性物質への対応は見えてきません。先日、ようやく言及されましたが、その中で大臣は「除染」という言葉を使っておられた。これを聞いて我が耳を疑ってしまいました。期待していただけに、本当に残念に思います。
　
　というのも、「除染」とは汚れを洗い流すこと。汚染を拡散させるだけだからです。国会審議では、大臣以外の方も「除染」という言葉を使っていらっしゃた。

　失礼ですが、皆さんはこの問題の本質を御存知ない？　

　汚染された土地で暮らすには、水中・土壌中から放射性物質を回収材を使って分離・回収。集めた放射性物質を回収材ごと厳重保管する必要があります。

　つまり、「除染」ではなく「除去」なのです。この対応を誤れば安心して暮らせない。「安心・安全な暮らし」というのは民主党の重要なキーワードではなかったのでしょうか？

　即座に全汚染地域に対応するのは困難かもしれません。だとしても、子どもたちが学ぶ学校や、遊ぶ公園などへは即応していただきたい。例えば、校庭の片隅に積まれた汚染土壌から放射性物質を「除去」できませんか。

　大臣のホームページには、次のような文章が記されていました。
「命をないがしろにする日本の政治と行政に対する怒りが政治への思いを駆り立てて、政治家になることを決意しました」――と。

　私たちは今、「命をないがしろにする政治と行政」に否応なしに直面させられています。怒りさえ感じております。

　私は素人ながら「放射性物質の除去法」を考えました。着想自体は事故後１ヶ月ぐらいで得ていましたが、素人が口出すことでもない。政府や専門家が指示するだろうと差し控えておりました。

　しかし、４ヶ月経った現在でも何らそのような指示や提案がありません。

　そこで、敢えて一石を投じるつもりで方法を公開いたしました。原理的には「水に溶けやすい」「粘着性がある」といったセシウムの性質を利用するもので、福島原発でアメリカ企業が提供したシステムと同じです。イラスト入りの文章を添付させていただきましたので、お目をお通しいただければ幸いに存じます。

　もちろん、素人考えです。欠陥もありますし、別な効果的な方法があるのかもしれません。

　ですが、どんな方法であれ何らかの対策をとらなければ「子どもたちの未来を奪う」ことになりかねない。その想いでメールを差し上げました。

　失礼は幾重にもお詫びいたします。何卒格別のご配慮を賜りますよう宜しくお願いいたします。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　千葉三樹男　拝

追伸
私どもは「信じよう復活！東北応援団」というプロジェクトを立ち上げ、ネットの『cutown.jp』上で一口オーナー」の『場』の提供と共に「子どもたちの未来を奪うな！」というキャンペーンを張っております。私は発起人の一人です。ご覧いただければ幸いに存じます。


　以上の文面を月曜日の朝にメールいたします。
「子どもたちの未来を奪うな!」のアクション・プラン①行政への働きかけです。

　ご賛同いただける方は、ご自分の住んでいる区などへ「放射性物質除去」の働きかけをお願いいたします。
　また、お知り合いで関心をお持ちの方、悩んでいる親御さんがいらっしゃったら、そういう方にもお声かけください。とにかく将来を担う子どもたちを放射能被害から護ること。この一点でご協力をお願いいたします。