mikiochiba さんの日記
2011
8月
9
(火)
12:33
本文
今日は66年前、長崎市に原子爆弾が投下された日。
広島同様一瞬にして多くの一般市民(子どもや乳幼児に至るまで)が死傷し、未だに多くの方々が『原爆症』という後遺症に悩まされている。その中には胎内被曝のケースや、本人が直接原爆被害を受けたのではない『二次被害』のケースもあるように聞く。
原子爆弾の怖さはこの点だ。被害が世代を超えて繋がっていく。
広島に投下されたのは「ウラン型」、長崎には「プルトニウム型」である。この二つは核物質が違うが、形も異なっていた。
かなり昔に見た写真の記憶だが、「ウラン型」は球形に近いホルムで、確か「ファット・ボーイ」(ファット・マンだったかも)と呼ばれた。
「ウラン型」原爆の構造は、
「中心部が空間で、その周囲全体に小分けしたウランが置かれている。そのウラン一つひとつの裏側には火薬が設置されている」
このため、形状が球型になる。
起爆は、
「同時に火薬を爆発させ、その力でウランを高速で中心部に向かわせて激突させる。これによって核分裂を引き起こす」
という方法である。
対して「プルト二ウム型」は細長い形状で、確か「リトル・ボーイ」と呼ばれたように思う。形状が異なるのは構造の違い。起爆の方法が違うからだろうが、これに関しては記憶を探っても出てこない。もしかしたら公開されていないのか。
いずれにしても、通常兵器の破壊力に比べて圧倒的で、爆風や熱風が周囲を破壊し人を殺傷するだけでなく放射線による被害。更には、放射能汚染をも起こす。そして、その被害は前述したように世代を超えていく。
追
大事なことを書き忘れていた。
一つは、今回の福島原発の事故は、熱量換算で広島に投下された原爆29・6個分、ウラン換算で20個という途方もない放射能が放出されたこと。これは衆議院厚生委員会に出席した児玉龍彦東大教授が証言している。
二つ目は、広島への原爆投下の情報を軍上層部が握り潰したこと。これはNHKの特番で報じられていたが、当時戦闘機パイロットだった太田実氏(この名前は司馬遼太郎の『街道をいく』に登場していたと思う)が、
「情報を得ていたら戦闘機が出撃し、迎撃していたと思う。何故情報を伝えなかったのか。迎撃していたら被害を抑えられたかもしれない」
と残念がっていた。
爆撃機の進入路は四国と九州の間。当時松山には源田実率いる迎撃戦闘機・紫電改の部隊が置かれていて相当な戦果を挙げていた。もしかしたら……。
後年、参議院議員時代の源田実さんにお会いしているが、紹介されて挨拶しただけ。残念なことに、詳しくお話を伺っていない。
広島の3日後、長崎への原爆攻撃を受けた際にも、軍最高司令部である大本営・陸軍参謀本部は情報を伝えていない。当時の参謀総長は「広島への爆撃のようなことは二度とない」と判断していたとか。『思考停止』に陥っていたのだ。
今回の福島原発でも、同じようなことが起きている。必要な情報を国民に伝えず、そのことによって被害を拡大させている。想定外のことに『思考停止』を起こしているのだろう。
66年後の今もまた愚行が繰り返されている。
広島同様一瞬にして多くの一般市民(子どもや乳幼児に至るまで)が死傷し、未だに多くの方々が『原爆症』という後遺症に悩まされている。その中には胎内被曝のケースや、本人が直接原爆被害を受けたのではない『二次被害』のケースもあるように聞く。
原子爆弾の怖さはこの点だ。被害が世代を超えて繋がっていく。
広島に投下されたのは「ウラン型」、長崎には「プルトニウム型」である。この二つは核物質が違うが、形も異なっていた。
かなり昔に見た写真の記憶だが、「ウラン型」は球形に近いホルムで、確か「ファット・ボーイ」(ファット・マンだったかも)と呼ばれた。
「ウラン型」原爆の構造は、
「中心部が空間で、その周囲全体に小分けしたウランが置かれている。そのウラン一つひとつの裏側には火薬が設置されている」
このため、形状が球型になる。
起爆は、
「同時に火薬を爆発させ、その力でウランを高速で中心部に向かわせて激突させる。これによって核分裂を引き起こす」
という方法である。
対して「プルト二ウム型」は細長い形状で、確か「リトル・ボーイ」と呼ばれたように思う。形状が異なるのは構造の違い。起爆の方法が違うからだろうが、これに関しては記憶を探っても出てこない。もしかしたら公開されていないのか。
いずれにしても、通常兵器の破壊力に比べて圧倒的で、爆風や熱風が周囲を破壊し人を殺傷するだけでなく放射線による被害。更には、放射能汚染をも起こす。そして、その被害は前述したように世代を超えていく。
追
大事なことを書き忘れていた。
一つは、今回の福島原発の事故は、熱量換算で広島に投下された原爆29・6個分、ウラン換算で20個という途方もない放射能が放出されたこと。これは衆議院厚生委員会に出席した児玉龍彦東大教授が証言している。
二つ目は、広島への原爆投下の情報を軍上層部が握り潰したこと。これはNHKの特番で報じられていたが、当時戦闘機パイロットだった太田実氏(この名前は司馬遼太郎の『街道をいく』に登場していたと思う)が、
「情報を得ていたら戦闘機が出撃し、迎撃していたと思う。何故情報を伝えなかったのか。迎撃していたら被害を抑えられたかもしれない」
と残念がっていた。
爆撃機の進入路は四国と九州の間。当時松山には源田実率いる迎撃戦闘機・紫電改の部隊が置かれていて相当な戦果を挙げていた。もしかしたら……。
後年、参議院議員時代の源田実さんにお会いしているが、紹介されて挨拶しただけ。残念なことに、詳しくお話を伺っていない。
広島の3日後、長崎への原爆攻撃を受けた際にも、軍最高司令部である大本営・陸軍参謀本部は情報を伝えていない。当時の参謀総長は「広島への爆撃のようなことは二度とない」と判断していたとか。『思考停止』に陥っていたのだ。
今回の福島原発でも、同じようなことが起きている。必要な情報を国民に伝えず、そのことによって被害を拡大させている。想定外のことに『思考停止』を起こしているのだろう。
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