NAKADA さんの日記
2011
8月
19
(金)
12:22
本文
宮城県が打ち出だした漁業特区化構想の骨子は2つ。
1.民間資本企業の参入自由化
宮城県海域での漁業活動は、漁協が認可した漁業者だけに与えられていましたが、
この許認可を民間企業に開放するものです。
2.漁港の集約
昨日書いた事です。
この構想の目的は、民間企業参入による水産業の活性化、雇用の確保が主体になっています。
以前農業で実施された農業の自由化ど同じです。
当然、漁協・漁民は猛反対していますが、この2者の反対には微妙な違いがあります。この件については書きません。
次は、私自身の考えとしてこの構想のメリット、デメリットを書きます。
メリット
1.養殖水産物の価格は安くなる
2.品質主に衛生管理の面で品質は良くなる
3.時給労働者の雇用が確実に増える
4.造船・食品機械・梱包資材・船舶機器など漁業及び水産加工関連企業が潤う
5.法人税の増収に繋がる
6.数兆円の復興資金が軽減される
7.市町村が買い取る低地住宅地の活用
デメリット
1.大規模養殖漁業による養殖海域の汚染
2.漁場の環境破壊
3.資源の枯渇
4.個人漁業者の衰退
5.小集落漁村の過疎・高齢化加速
以上です。
良否は、これを読んだ方が判断してください。
私の意見は、構想の変更が必要だということです。
漁業は、農業と違い海が育んだものであり、養殖漁業も環境保全を念頭に行っていました。
経済活動優先の構想は、環境と弱者にとって決して良策になるよとは言えません。
1.民間資本企業の参入自由化
宮城県海域での漁業活動は、漁協が認可した漁業者だけに与えられていましたが、
この許認可を民間企業に開放するものです。
2.漁港の集約
昨日書いた事です。
この構想の目的は、民間企業参入による水産業の活性化、雇用の確保が主体になっています。
以前農業で実施された農業の自由化ど同じです。
当然、漁協・漁民は猛反対していますが、この2者の反対には微妙な違いがあります。この件については書きません。
次は、私自身の考えとしてこの構想のメリット、デメリットを書きます。
メリット
1.養殖水産物の価格は安くなる
2.品質主に衛生管理の面で品質は良くなる
3.時給労働者の雇用が確実に増える
4.造船・食品機械・梱包資材・船舶機器など漁業及び水産加工関連企業が潤う
5.法人税の増収に繋がる
6.数兆円の復興資金が軽減される
7.市町村が買い取る低地住宅地の活用
デメリット
1.大規模養殖漁業による養殖海域の汚染
2.漁場の環境破壊
3.資源の枯渇
4.個人漁業者の衰退
5.小集落漁村の過疎・高齢化加速
以上です。
良否は、これを読んだ方が判断してください。
私の意見は、構想の変更が必要だということです。
漁業は、農業と違い海が育んだものであり、養殖漁業も環境保全を念頭に行っていました。
経済活動優先の構想は、環境と弱者にとって決して良策になるよとは言えません。
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mikiochiba |
投稿日時: 2011-8-19 15:25 更新日時: 2011-8-19 15:53
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Just can't stay away
登録日: 2011-6-13
居住地:
投稿数: 148
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RE: 漁業特区化構想の続き
子どもの頃、年寄りたちに聞かされた話です。参考になるかどうか分かりませんが、書くことにしました。
ただし、今の私は「イエス」「ノー」を判断し発信する立場にありません。状況が全く分からないからです。その点を前提にしてください。 歴史は繰り返すのだな、という感慨での発言です。 明治の大津波の時です。復興を巡って二つの意見があり、村が真っ二つに割れ相当な軋轢が生じたといいます。 一つは目先の復興を重視し、その資金を得るため「入浜権、漁業権」を売ろう、とする考え。 一方は将来の生活を考えれば「入浜権、漁業権を売るのは自殺行為だ」というもの。 結局、売らないことになった。だから、漁師は今でも漁を続けられるのだ、ということでした。 どうして資金を得たか? これについては憚りがあるので言及しません。年寄りたちが詳しく話してくれなかったから。 |
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NAKADA |
投稿日時: 2011-8-20 13:02 更新日時: 2011-8-20 13:02
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Quite a regular
登録日: 2011-7-21
居住地: 宮城県仙台市
投稿数: 59
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RE: 漁業特区化構想の続き
15~16年前、北海道羅臼の漁師さんとカニ北方領土返還の事で酒を飲みながら話をしたことがありました。
その時の猟師さんの話の中に、千葉さんのお話に通じるものがあると思いコメントします。 北方領土が返還されれば漁場が広がってカニの漁獲量が増えますねと私が言った猟師さんの返事です。 「領土返還は嬉しいが、増えた漁場は2~3年でカニは居なくなる。海や俺達にとっては今のままでいい。」 この話は、元国会議員の鈴木宗雄がサハリンやウラジオストークで暗躍?し、ロシアのエリツィンの政権下で2島返還などの話題が出ていた時期です。 日本側では多くの中小水産会社がロシア進出を進めていたことも話題に上っていた時期です。 海を知り尽くした漁師、経済活動中心の水産加工業者。 この二者の違いを熟知した上で特区化構想を立案しなけれ最悪の結果を招きかねません。 漁業特区化構想は、資金力のある水産加工業者を漁業に参入させ直接指定海域で操業できる権利を与えようとしています。 漁業者が反対している理由が「海が荒れる」というシンプルなことでが、この反対には女川・石巻地区が40年前に経験した記憶が含まれています。 地震とは関係ないのですが水産会社の参入そして撤退、漁場の荒廃をすでに経験しています。 その悪影響は、つい最近まで地域に残っていました。 話が長くなりますがまた。 まだまだ代弁したいのですがこの辺で止めます。 最後に一言だけ付け加えると、多くの漁師は水産の活性化をして欲しいと言った事が無いということです。 |
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mikiochiba |
投稿日時: 2011-8-20 15:58 更新日時: 2011-8-20 15:58
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Just can't stay away
登録日: 2011-6-13
居住地:
投稿数: 148
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RE: 漁業特区化構想の続き
NAKADAさんのお話を私なりにこう考えました。
網元をしていた私の曽祖父は 「山が海を育てる」 と話していたそうです。 だから、代々孫が生まれると山に木を植えたりしてきた。それがごく当たり前のように行われてきたのです。 私も生まれた時に山に木を植えて貰いました。学生時代帰省すると、朝早く起され、鎌や鉈を持たされて山に追いやられました。 下草を刈り、枝を払う。慣れない山仕事に汗をかきました。 「祖父ちゃんが、お前が生まれた時に植えてくれたんだから」という言葉には逆らえませんでした。 曽祖父や祖父だけではなく、昔の人が科学的な知識を持っていたとは考えられません。 でも、彼らは経験的に、あるいは生活の知恵として 「山の木々が得た栄養分が川を下り、海の生物を育てる。そして海の栄養分は鮭などが川を遡上し、鳥や熊、狐などのエサとなり、その糞が植物を育てる……」 という『自然の大循環』を知っていた。知っていただけでなくそれを大事にしてきた。 また、山人は、例えば山菜を採るにしても根こそぎ採らない。必ず来年再生できる分を残した。収奪すると自然の循環が壊れ、来年の採集が望めなくなることを、これも経験的に、あるいは生活の知恵として知っていた。 同様に漁師も根こそぎの収奪はやらなかった。 知らない人間(海や山で育ったことのない人)は、このような大事な『習慣・知恵』の存在を知らず、それがどのような影響をもたらすかにも鈍感・無神経。 実際、彼らがズカズカ入り込んだところでは、必ず自然破壊が起きているのです。 自然に寄り添って生きてきた人々の謙虚さや生活の知恵。これが山や海の豊穣さをもたらしてきた。 ――この事実は、決して無視してはならないのです。 私がエネルギー・環境問題に関心を持ったのは、幼い頃に頭に浸透された昔の人々の生活の知恵。代々受け継がれてきた経験則。これらがあったから、と考えております。 千葉家の三男で「三樹男」なのですが、どういうわけか年寄りから昔話を聞かされて育ちました。だからでしょう。 |
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NAKADA |
投稿日時: 2011-8-20 18:52 更新日時: 2011-8-20 18:52
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Quite a regular
登録日: 2011-7-21
居住地: 宮城県仙台市
投稿数: 59
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RE: 漁業特化の続き
回りくどい言い方をして申し訳ありません。
ご理解いただいて嬉しいです。 私は30年以上水産流通に携わってきましたが、魚に関する知識は彼らから教えてもらいました。 長年培った経験と知識は大きな財産でありこれからの漁業には不可欠な物だと思うのですが、なかなか声を上げてくれないのが残念です。 個人での漁業は、間違いなく生産効率の良い事業では有りません。 以前買付けに行った時、彼らから共通して言われた事が、市場に出せない魚を何とか売れないかということでっす。 特に網で獲った魚の内市場で値が付くのは4~6割程度です。 このロスを解消する方法があるのですが資金を含めた投資が必要となり、個人では難しい壁になっています。 今夏の震災を機にこの問題を解決できればと思いながら支援活動をしています。 |
投稿者 | スレッド |
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mikiochiba |
投稿日時: 2011-8-20 20:52 更新日時: 2011-8-20 20:52
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Just can't stay away
登録日: 2011-6-13
居住地:
投稿数: 148
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RE: 漁業特区化構想の続き
実は、「市場に出回らない『規格外』の海産物を流通に乗せられないか」という問題は5、6年ほど前に考えていました。
勿論、これから成長が期待できる幼魚などではありません。 「知られていないが食べて美味しい」 「大きすぎて流通に乗らない」 といった魚です。 例えばドンコ(エゾアイナメ)。 私たちのように三陸の海辺で育った人間にとっては、あの白身であっさりとした味。アン肝のような癖がなく、ホッコらとした肝の美味しさは馴染みですが、他の地方の人たちにとっては未知の味。 このような例はたくさんあると思います。料理の仕方もです。 私は『食の安全・安心』という視点で、漁協や漁師から直接買うことができないか? と考えた。農業で行われている『生産者の顔が見える農産物』ということが、漁業でも可能だと思っていました。 まぁ、引き篭もりで何もかもが面倒だったので考えを放棄しましたが。 |
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NAKADA |
投稿日時: 2011-8-21 12:19 更新日時: 2011-8-21 12:19
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Quite a regular
登録日: 2011-7-21
居住地: 宮城県仙台市
投稿数: 59
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RE: 漁業特区化構想の続き
私に魚の話をさせると長くなりそうなのでこれを最後にします。
今回話題に上らせた規格外で市場で値が付かない魚に関して、この日記を見ている人達に問題を出します。 気軽にコメントして下さい。 正解者には、この売れない魚を加工した賞品を送るかもしれません。 ◆問題 50年前までは、獲った魚の殆どは消費者に渡っていました。 現在どうしてこのような現象起きたのでしょうか。 ※大きな原因が一つあります。それを当ててください。 ヒント:身近にあり1970頃までに国内に普及した物です。 千葉さんは、解答をごぞんじだと思いますので賞品は送りません。 若い人達には難しいかもしれませんね。 たくさんの解答をお待ちしています。 |
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