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NAKADA さんの日記

 
2011
9月 10
(土)
11:55
半島漁村の現状
本文
 明日で震災から6ヶ月。

 昨日から報道番組では被災地からの中継やコーナーを設けて報道しています。

 内容は、震災時と現在の比較など、復興までの道のりが遠いこと、新たな町創りが中心になっています。

 私も何か発信しようかと思い昨日から色々情報を集めてみました。
整理して報告しますが、全体的には殆ど進んでいないようです。
 
今月末からは半島集落すべてを廻ってきますが「何しに来るの、わざわざ来なくていいよ」といわれてしまいました。


以下、報告です。

1.半島の各集落に建設されている仮設住宅の建設が9月下旬で完了。
  ただし、建設する戸数は、集落を離れずに居た人達のみが対象で自主避難で集落を
  離れた人達は対象外。

2.個人敷地内の瓦礫撤去も6~7割ぐらいまで進んでいます。
  全壊でも未だ建っている建築物の解体はまったく手付かずの状態。

3.自費で修理に出した漁船が、少しづつ戻ってきています。
  造船所も被災したため新造や大規模な修理は出来ないのが実態。
  ヤンマーなどの漁船メーカーも受注生産のた現在までの納船は注文の5%以下。

4.公的支援の漁業再生補助金も本年度(来年3月まで)の施行は無い。
  未だ具体的な補助策は出されていません。

5.収入源は、瓦礫撤去作業か、漁が出来る漁師を手伝って得られる日雇い賃金。

6.鮎川と女川町に仮設の食料店舗が出来買出しが以前より少しだけ近くなった。
  また、週に1~2回移動販売者が廻ってくるようになりました。

7・お盆を過ぎてから集落を離れる人が出始めています。

8.目に見えて変わった物として、緑が増えた・見通しが良くなった・集落が静かになった・
  朝夕が過ごし易くなったと冗談とも付かない言葉が殆どの人から返ってきました。

 漁業再開に関しては、資金力による格差が広がりつつあります。

 
 
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