昨日の女川港への秋刀魚船初入港は各マスコミにも取り上げられ、ご祝儀相場も付き入札後は思わず拍手をしてしまいました。

ただその影で少ししかない水揚兼係留岸壁に停泊していた釣イカ漁船等は周囲の冠水しているボロボロの岸壁に移動してスペースを提供していました。

今朝の女川魚市場は昨日の喧騒は過ぎ去り静かな朝を迎えるはずでしたが、牡鹿半島所属の釣イカ船が岩手～宮城の県境を主な漁場にした為、住居に近い女川に水揚しました。9隻で約2000ケースの大漁。

しかし明日は各地卸売市場が休市の為多くの買付業者は出荷できず、大量の数に押されて価格が下落するという残念な結果になりました。

漁場は遠く燃料代も嵩みます。一晩の操業で資材等も入れて15万程経費がかかるそうです。船はあるがまだ漁具を揃えられていない方も出漁した時の経費を危惧しています。漁船保険で漁具の購入は何とかなるものの、これまでの空白の部分を埋めるのに果たして有効な漁なのか？

現在現存する釣イカ漁船の3分の1程度の船数ですが、残りの船主さんも沖に出たいのは山々だと。出るからにはそれなりの利益を得ないと意味が無い。「沖に出たよ。良かったね。」と、言うフェーズはすでに過ぎました。これからは「利益がこれだけあったから早く一緒に沖に出ようよ。漁をしようよ」と漁の再開を呼びかけさせる様なフェーズにしなければいけません。

漁具の早期収集支援と同時に価格向上（販路拡大）が早急かつ確実な支援に繋がります。


今日も先程夜の海に向かって出港しました。まだ漁具を揃えられず出漁出来ない方の励みになるべく。