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TOP  >  日記  >  hori  >  たまには経済?  >  TPPについて

hori さんの日記

 
2011
10月 23
(日)
07:19
本文
最近、話題になっているTPPについて。

TPPとは、「環太平洋戦略的経済連携協定(Trans Pacific Partnership)」の略

世界にはすでにNAFTA(アメリカ、カナダ、メキシコ)、ある意味EUもそうだがFTA(自由貿易協定)を結んで、自由貿易を行うのが世界の流れになっている。

TPPはもともとチリ、シンガポール、ニュージーランド、ブルネイの5カ国で始まったが、これにアメリカやオーストラリアといった世界経済に影響を与える国が参加することになって、世界経済に大きな影響を与えかねない情勢になった。

こいつに日本が巻き込まれた格好になっている。

TPPに加盟すると日本の医療制度が崩壊する。・・・米農家が崩壊する・・・ect

いろんなことが言われている。
これはまったくのデマだ。

TPPは制度自体を統一するものではい。大事なことは、市場をオープンにして相互の流通をスムーズにしようという考え方。

もちろん、参加した後で、外交交渉をうまくやらないと、市場が食い荒らされることになりかねないだろうが、TPPに参加することが直接的に崩壊に追いやるものではない。

意外と知られていないが、日本で作られている米は、輸入制限だけではなく、輸出も制限されている。

安全保障の観点からも、食料自給率を考えることは大事なことだが、産業として守るということは競争を排除することではないはずだ。

一昔前、日本とアメリカの間でチェリーの輸入関税撤廃が騒ぎになったことがある。

アメリカから安いチェリーが自由に入ってくれば、日本のさくらんぼ農家が壊滅するとよく騒がれた。

実際はどうだろう?日本の農業は本当に国際競争力がまったくなく、輸出しようにも誰も買ってくれないほど粗悪なものを国内で甘んじて消費するだけのも品質なのだろうか?

いつから日本人はこんなに自信を失ってしまったんだろう??

私自身、いろんな問題があって、軽々に結論が出せない問題を前にしたときは、シンプルに考えることにしている。

競争を排除した市場と、競争原理を排除した市場では、どちらが繁栄したのだろう?

ここまで、過保護すぎるほど守ってきた日本の米農家は、保護したことによってより強くなったのだろうか?

保護の名の下に、輸入しない以上輸出も制限し、国内で消費する以上の米を作らせないよう減反政策で米農家の牙を抜いただけだったのではないだろうか?

一切輸出を許さず、お前たちは弱者だといわんばかりに守られ続けた日本の農業従事者たちは、プライドを持って仕事に向き合えるのだろうか?

みんな、自身を持とう!!日本の米は間違いなく世界一うまい。十分に世界に紹介できるはずだ。

一方で、panasonicがテレビ事業縮小のニュースが流れた。

韓国企業に市場を奪われているのが原因のようだ。

実は韓国は、アメリカともヨーロッパでも関税問題を日本よりもクリアにして90年代から競争力をつけるための農業保護を行った上でFTAに大きく舵を切った。

もちろん全撤廃しているわけではないが、確実に言えることは、日本よりも世界マーケットを意識してフェアに世界で勝負している。

保護すれば、保護される。当然のことだろう。高い壁を立てられた日本企業の横を涼しい顔で韓国企業が、市場に入って商売をする。

日本の将来に地産地消の極みである、鎖国に戻るというのなら話は別だ。

ただ、資本主義市場の恩恵を謳歌してきた以上、遅かれ早かれ、進むべき方向は決まっているのではないだろうか。

TPPに参加するかどうかではなく、外交交渉も含め、世界と勝負できるメンタリティと技術力を身につけることのほうが重要な気がするのだがどうだろう。

第2の黒船来航とでもいうべきか?

世界が大きく変化している中、変化を恐れてちぢこまっているだけで、事が過ぎていくとは思えない。

気がついたら、日本以外のすべての国がなんらかのFTAで連携し、日本だけが海外でまったく相手にされない・・・、、なんて時代が来ないことを祈るのみだ。

日本の外交下手がニュースになることが多いが、過度の保護主義的政策が日本の外務省をだめにしてるのかもしれない。

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