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TOP  >  日記  >  mikiochiba  >  巷の風信帖  >  福島県浪江町からの避難者kさん 2

mikiochiba さんの日記

 
2011
7月 10
(日)
17:13
福島県浪江町からの避難者kさん 2
本文
その後のKさんに関して記しておく。
 私がKさんに遭った当日は、Sさんのところにお世話になった。私は、旧知のスズキイチロウさんに連絡をとり、翌日区役所に行くので口添えをお願いした。
 夕方、スズキさんから電話があった。
「一緒に区役所にいったんだけど、何か話がつじつまが合わないんだよね」
 彼はKさんに「今は自分を証明するものがない。だとしたら、生活保護を受け、当面の生活を固めてから義援金なり、見舞金なりを受け取るようにしたら」とアドバイスした。ところが、Kさんは「直ぐにでもお金が貰えるものと」いう点にこだわってしまうからだった。
 私も同じような疑念を持っていた。光が丘の避難所にいた時に何もしなかったのか。きちんと手続きさえ済ませていたら、今の状態にはなっていないからだ。
 Sさんにもこの疑念は伝えた。最悪の場合、ある意味犯罪に手を貸すことになる恐れがある。ただ、Kさんにはそのような悪意があるとは思えないし、実際福島からの避難者であることはほぼ確実と思われることも付け加えた。
 Sさんはこうした疑念を受け入れた上で、
「千葉さん、騙すより騙されるほうがいいですよ」
 と答えた。
 Sさんのこういうところが好きだし、信頼している由縁である。
 いずれにしても、KさんはSさんご夫婦の好意などで、都が菊川町に用意している避難所に入ることができた。
「今度こそ、色々な手続きをして自分の足元を固めないとね」
 挨拶してきたKさんにいうと、
「はい。仕事も見つけたいです」
 という返事が返ってきた。居場所が決まって心が落ち着いてきたようだ。ただ、ここも8月31日まで。同じことの繰り返しにならなければいいが。
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