エネルギー問題――１

　まず、お断りしておく。
　今私は、ネット上での暗黙のルール、例えばコミュニティはこうでなければいけない。フォーラムはどうだとか。そういったことを意識的に無視している。インターネットはできるだけ「自由であるべき」という思いがあるからだが、加えて今の体力・気力がいつまで保持できるか自信がない。体調もよくない。だから、できる間に私の持っている情報なりを伝えておきたい、と考えた。ある意味「遺言」と捉えてもらっていい。そんな思いで今のスタイルを選んだ。

　もう暫くは「物書きの我儘」を許して欲しい。

　さて、エネルギー問題である。
　盛んに議論されるようになったのはけっこうなこと。喜ばしい。
　しかし、どうにも違和感を感じる。

　その理由を考えたが、「電力問題＝エネルギー問題」としか捉えていない議論が横行しているからのようだ。

　電力は全エネルギー消費量の20％程度にしか過ぎない。また、電力はエネルギー源でもない。化石燃料や自然エネルギーなどを「電気」という利便性の高いもの（エネルギー）に転換して使っているだけなのだ。
　
　その意味で、喫緊の「電力供給」という問題は、エネルギー問題の一部という認識が必要で、

　①電源とするエネルギーを何に求めるか　
　②得られた電気を送電する「送電網」をどうするか　
　③遠隔地での大規模発電で、膨大な送電ロスを生じる方式がいいのか
　
　といった課題を同時に考えていく必要がある。