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エネルギー問題――3

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なし エネルギー問題――3

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前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿.1 .2 | 投稿日時 2011-8-10 16:32 | 最終変更
mikiochiba  Just can't stay away   投稿数: 148
 日本の最終エネルギー消費量は、石油換算で408百万kL(2007年度実績)という。内訳は運輸部門23・3%。民生部門31・4%。産業部門45・3%だ。

 ちなみに1973年のオイルショック時には同じく287百万kLで、16・1%、18・1%、65・5%だった。

 総量で121百万kL増加しているのだが、この間の経済発展を考えれば思ったより総量は増加していない。これは日本全体が死に物狂いで『省エネ』に取り組んだ結果で、特に産業部門の省エネ効果は抜群。その意味では、日本の省エネ技術は世界トップクラスにある。

 対して運輸部門の増加は、かつてのような列車などを使った大量輸送からトラックなどの輸送がメインになったこと。燃料消費が格段に増えたからだ。

 同様に民生部門の増加も著しい。これは家電商品に取り巻かれた我々の生活が、いかにエネルギーを浪費するスタイルであったか。今回の震災・原発事故でそれが明らかになった。

 さて、前述したように総消費エネルギー量の約2割が電力で、残り8割はその他のことに使われている。したがって、「エネルギー問題」を考えるならこの8割を無視するわけにはいかない。「木を見て森を見ない議論」は、間違った結論を導いてしまう。

 この事実を頭の隅に置いて「まず2割の問題から手をつける」というなら、私も賛成なのだが……。

 少し種明かしをする。

 私は「私の東北復興プラン」で、プランCとして「バイオ石油」の生産を提案した。これは日本のエネルギー全体を考えてのこと。もちろん、自前のエネルギー源を持つことは、日本の『安全保障』上きわめて意味のあること。これも頭にある。

 同様に、「孫vs堀徹底討論」の印象を述べた文章で、ある意味唐突に根岸先生の「人工光合成」のプロジェクトを持ち出したのも同じ理由による。

 更に付け加えれば、地球温暖化の原因と目されている二酸化炭素を原料とすることから温暖化対策になる。いや、二酸化炭素は「宝の山」ということだ。

 いずれにしても、今後のエネルギー政策を考えるなら、この二つの研究を「国家プロジェクト」として強烈に推進すべき――。日本を救うばかりでなく、結果として地球を救う。『脱原発』も可能だ。

 これが私の主張だ。

 

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